中国 中国経済 中国共産党

【薩摩藩 琉球】[読書]上原兼善著「近世琉球貿易史の研究」対薩摩、対中国の全体像

2017-04-01 11:00:02


 本書はこれまで積み上げられてきた近世琉球をめぐる琉日、琉中関係研究の成果や新出史料(中国清代の档案(とうあん)・尚家文書)を活用し、中琉日関係の中で展開した琉球貿易の全体像に迫った労作である。(序章・終章を除き)全13章からなるが、その内の10章は新たに書き下ろされたもので、既発表の3章も大幅に修筆されており、ほぼ新稿と言ってよい。昨年11月に第59回日経・経済図書文化賞を受賞している。

 本書の論点は多岐にわたるが、特に旧著(『鎖国と藩貿易』八重岳書房、1981年)で迫った琉球貿易と薩摩藩の関係を再考し、19世紀以降に薩摩藩が行った琉球産のウコン・砂糖、輸入唐物(薬種など多岐)への売買統制、幕府と交渉し長崎での販売拡大や権益追求がなされた点を論じている。

 詳細は省くが、薩摩藩が琉球を管轄、または日本市場への商品を専売する立場を利用し、自藩に有利な条件を幕府から引き出し、藩利追求に突き進んだ姿が描かれている。対する琉球も対中交易・外交の最前線を担う立場を逆手にとって、薩摩藩へのさまざまな抵抗や主張を試みていたことが取り上げられ、琉薩間の重厚な交渉過程を浮かび上がらせることに成功している。

 評者が本書で得た最大の収穫は、琉薩関係の研究者として名高い著者が琉中関係研究の成果と史料を組み込み、まさしく近世琉球貿易の全体像とそこに横たわる構造的な問題を明らかにした点にあると考える。あえて言えば近年の研究の深化は琉中、琉日の各関係内に収斂(しゅうれん)する研究のタコツボ化を招き、中琉日間の往還の中で生起した琉球貿易・経済の全体像に迫る作業や視点は低調であった。その意味で著者の意欲的な挑戦と本書が切り拓(ひら)いた地平の広さに心の底から敬意を表したい。

 その上で本書が示す薩摩側の強圧的な琉球貿易への介入と統制の展開が薩摩に従属せざるを得ない琉球を招来していたとする議論と評価(「内国植民地」の感があるとも記す)を重く受け止めたい。本書は近世琉球の世界を捉える多くの示唆に富む議論と地平を我々に提供してくれている。(山田浩世・沖縄国際大学非常勤講師)

コメント数 11 *複数のAPIを使いコメント保存しています。

hex***** 2017-04-01 10:04:09

沖縄タイムス小学生記者に理解できんノォ?


MU 2017-04-02 20:36:42

おまえみたいな馬鹿に言われたくないって!笑


hgo***** 2017-04-01 10:06:49

何が言いたいのか全くわからない。


↓こんな屑コメを好むネット右翼は日本の癌 2017-04-01 10:09:20

>中琉日
順序がおかしい。
琉日中ならまだ分かるが、なぜ「中」が最初に来るのか。
記者は属国根性のカタマリか?


hec***** 2017-04-01 12:14:15

そして南朝鮮人は宇宙の癌


ang*** 2017-04-01 10:24:28

県民を琉球独立運動思想に扇動するプロパガンダ。
沖縄タイムスと翁長知事の政治目的は、日本から独立し中華帝国の一員になるということであり、情報操作と言論統制によって反日感情で県民を洗脳し政治闘争を煽っている。
沖縄タイムスは諸悪の根源。


日本が好きな日本人です 2017-04-01 10:43:03

日本国沖縄県なのに、
歴史書を用いて日本と琉球を別けるってもうね
将来的なビジョンもなく、
ただひたすら独立したいと叫ぶような
沖縄タイムスの記事は子供じみているよ
お行儀の悪い子供みたいな
知事・年寄り左翼・沖縄タイムス
には躾が必要だな


sel***** 2017-04-01 11:08:10

これは記事では無くコラムなのかな?
本の内容を物凄く判り辛く解説してるけど


bre***** 2017-04-01 13:34:09

被害者視点の歴史認識から生まれるものは自立や自己努力ではなく、恨みや反発または一方的要求等になってしまう。それで良いのか?


runa 2017-04-01 15:52:29

薩摩藩にとって琉球王国は、良い金蔓でしたからね。


Add***** 2017-04-01 19:17:45

これは、琉球独立論を煽るための本の紹介!
沖縄タイムスらしい記事だ(笑)
(抜粋)
本書が示す薩摩側の強圧的な琉球貿易への介入と統制の展開が薩摩に従属せざるを得ない琉球を招来していたとする議論と評価(「内国植民地」の感があるとも記す)を重く受け止めたい。






関連記事












コメント数 ランキング












新着ログ