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【タモリ 結婚】働き方改革 育児から逃げる「偽残業男」とは

2017-04-01 10:00:01


 長時間労働や働き方改革のニュースが増えています。男性中心のメディアを眺めると、「男性の育児参加が進まないのは長時間労働のせいだ」という論調がみられますが、男性は本当に育児をする暇もないほど忙しいのでしょうか。藤田結子・明治大教授(社会学)が家事・育児に対する男性の深層意識を探ります。【毎日新聞経済プレミア】

 ◇「家庭はしんどくて会社はくつろげる」逆転現象

 「ごめん。今日は仕事で遅くなるから、先に寝ていて」。世の男性は、本当は家に帰って子供の面倒をみたいのだけれど、仕事のせいで早く帰れないと言います。よく耳にするこの言葉、みなさんは信じていますか。本当に長時間労働だけが理由でしょうか?

 もちろん、「早く帰って家事や育児を分担したい」のに、長時間労働を強いられて帰れない男性もいます。彼らは早く帰宅できれば子供の世話をするでしょう。

 しかし一部の男性は、実は多少の努力によって時間を調整できるのに、本音では育児よりも仕事の方がいいからと、職場に居続けているのではないか、と私は疑っています。「仕事の方がいいから」という理由の中には、「仕事の方が楽だから」「仕事の方がやりがいがあるから」など、いろいろなパターンがあるでしょう。

 米カリフォルニア州立大バークリー校のホックシールド名誉教授(社会学)が著し、日本では2012年に発売された「タイム・バインド」という有名な研究書があります。

 アメリカの某大企業の社員たちが「家庭第一」と言いながら、現実にはすすんで長時間働く様子を明らかにしました。家に帰って家事や育児で疲れ、分担をめぐって言い争いをするよりも、会社にいる方が楽しく過ごせるからです。共働き世帯では、「家庭はしんどくて会社はくつろげる」という、「家庭と会社の逆転現象」が起きていたのです。

 ◇仕事を終えてもなお職場に居続ける夫の心理

 日本でも似たような状況が見られます。たとえば、会社員の山口恵美さん、夫の淳さん(30代仮名)のケースです。

 淳さんは赤ちゃんが生まれたころから、「やる気」だけは見せますが、実際には育児を分担しようとしません。2人は職場結婚で、同じ会社に勤めています。彼は平日午前7時には家を出て会社に向かい、夜10時ごろ家に帰ってきます。土日も仕事に出ることが多く、不在がちです。

 恵美さんは淳さんについてこう言います。「夫に仕事のペースを変えてほしいと頼んだけれど、『本当に休みがない』って言われて。でもうちの会社は、土日に働くなら、本当は平日に早く帰れたり、休めたりするんですよ」

 恵美さんは、夫はもっと時間を調整できるはずなのに、必要以上に職場にいるとにらんでいます。同じ職場だけに見透かされています。

 一部の男性は、仕事を言い訳にして子供の世話をしたがりません。子供はとてもかわいいのに、なぜ育児をしたくないのでしょうか。ちなみに、仕事と家庭の逆転現象が起きているアメリカでは、父親は1日3時間程度、家事・育児をしているというデータがあります。一方、日本では共働き世帯でも、7割の父親が日常的に育児や家事をほとんどしません。謎は深まります。

 ◇妻を「ママ」と呼ぶ男性たちの意識は

 研究から、男性が育児をしない理由がいくつか分かっています。長時間労働のほかに、祖父母のサポートがあるかないか、稼ぎの多さ少なさ、男性の「仕事第一」規範--などです。「家事・育児は女性の役割」という分業意識も指摘されています。ですが、私は特に、男性が妻に“母親”の役割を求めてしまうことも理由の一つではないか、と思っています。

 たとえば昨年、4人の子育て経験があるモデルの中林美和さんが、家事・育児分担をめぐって、夫でラッパーのZeebra(ジブラ)さんに対する不満をツイッターで連投したときのこと。美和さんはこうつぶやきました。

 「(夫は)子供好きって言ってても結局は子供の事見れないんだよね。何か問題あると私に当たる。でもお母さんは毎日問題だらけで、夫に今いてくれたらって思うこともいっぱいあるのに言えなくて、一人で頑張ってるのにね」

 美和さんに同情が集まり、ネットで炎上し始めたそのとき、Zeebraさんは妻の美和さんに対して、こうツイートしたのです。

 「ママー! ツイッターめんどくさいー!w 何とかしてー!」

 2人の関係を物語っているのではないでしょうか。母親に怒られる息子のようです。Zeebraさんに限らず、日本では多くの男性が、妻を「ママ」「お母さん」と呼んでいます。

 ◇夫は「夫」でも「父親」でもなく「大きな長男」

 日本人女性が憧れるフランスでは、結婚後も女性は「女として生涯現役」で、夫と2人の時間を持つのが当然だといわれます。一方、日本では、かつてタモリさんが「家庭に仕事とセックスは持ち込まない」と言ったように、夫婦の5割がセックスレス状態という調査結果があります。夫婦の関係はかなり違います。

 日本の一部の男性は、意識的にか無意識的にか、妻に自分の「お母さん」の役割を求めています。お母さんだからご飯を作ってくれて当然だし、ちょっとお手伝いすれば褒めてくれるはず、という感覚です。

 そんな男性はもはや「夫」でも「父親」ではなく、大きな子供です。母親に対して「長男」のごとく振る舞います。妻がご飯を作らないと、「なぜ僕に無償の愛を注いでくれないの?」とすねるのです。

 これまで多くの母親が、そうなるように息子を育ててきたのでしょう。妻の側が「しようがないわねえ」と、女性の役割を信じてせっせと世話を焼く場合もあるでしょう。

 ◇家に早く帰れたら男は育児をするのか

 働き方改革による長時間労働解消は大変重要です。が、それで男性の家事・育児分担が一気に進むかというと、私にはそうは思えません。

 一部の男性は仕事が終わっても職場に居続け、その後飲みに行き、家に帰る時間をだらだらと引き延ばすのではないでしょうか。たとえ帰宅しても、きちんと子供の世話をすることはないでしょう。

 実際、長時間労働でなくても、妻と収入が変わらなくても、仕事にさほど熱意がなくても、家事・育児をまったくしない男性のケースを見聞きします。

 そのような夫たちが「ごめん、今日は仕事で遅いから」と言うとき、言葉の裏に「子どもの世話はお母さんの役目」という意識が潜んでいることを、多くの女性はうすうす気づいていることでしょう。

コメント数 1904 *複数のAPIを使いコメント保存しています。

sei***** 2017-04-01 18:07:59

朝5時に起きて、夜9時に家に着けばいいなぁ
の状況で家事や育児など出来るか?と言いたい。下手すりゃ子供寝てる時も有るし、風呂に一緒に入って歌歌ったり今日有った事を聞いたりするのが精一杯の男も居る。
やたら分業や育児参加を言う奴らがいるが、土日祭日、盆暮れゴールデンウィークもあり得ないほど休み週一ノー残業デーだのプレミアムフライデーだのをやってもらえる一部の大企業の連中とみんな同じと思うな!ましてやそんな大企業の下請けにいたらお前らの、ノー残業デーやプレミアムフライデーのおかげで残業や休日出勤が増えている事を理解しろボケ


********** 2017-04-01 16:59:20

そんな男選んだ女がバカなだけ。そんなバカな男の遺伝子この世に残さないでほしい。
ところで本当に育児から逃げたいの?鬼妻から逃げたいんじゃなくて?


******** 2017-04-01 22:00:57

またいつもの「男が悪い」ですか(笑)

>『本当に休みがない』って言われて。でもうちの会社は、土日に働くなら、本当は平日に早く帰れたり、休めたりするんですよ。
で、早く帰ったり会社休んだら「育児手伝え」ですよね。それ「休んでない」んだけど…

育児は大事。
でも日本式労働が「男が育児?(笑)バカじゃねぇの?」なんだから出来ないことぐらい「社会進出した女性」なら解るはず。
その旦那捕まえて労いもせずに「男が悪い」ではアホらしくてやってられるか!になるでしょ。
男なんてお馬鹿さんなんでしょ?だったら上手くノセたらしたり顔で手伝うんだからそれぐらいやれよ。いつもいつも「男が悪い!社会が悪い!」みたいな何の努力もせずにチンケな言い訳すんな!!!


と女性側を責めたら掲載拒否かアホの青ポチ連打かな?(笑)
男性側はこんな卑怯な責められ方をいつもされてるんですよ。それを理解した上で言ってほしいよ。


gra***** 2017-04-01 22:09:30

たぶん、(トホホな)女性がこの記事に便乗して文句をいっているだけのも多いのかと・・・。(そういう女性の一種のガス抜きかもしれませんが)
こんな記事まで出てくるのは、国策の影響もあるのでしょうけど、やや行き過ぎな風潮はチョット気持ち悪いですね。おっしゃるとおりです。






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