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【古事記 日本書紀】ダジャレや語呂合わせでもOK?神社の変なご利益が生まれる理由

2017-01-02 07:20:02


縁結びに恋愛成就、合格祈願、金運アップ等々…様々な“ご利益”がある神社。中には、神様とは関係ないような、一風変わったご利益もあったりする。

そもそも「ご利益」はどのように誕生しているのだろう。現役の神主でもあり、近代神道史などを研究している國學院大学の藤本頼生准教授によると、いくつかパターンがあるらしい。

藤本 まず、多いのは祀(まつ)られている神様や神社にある“由緒”ですね。例えば、大阪府豊中市に天神さまを祀った「服部天神宮」という神社があるのですが、ここには足の神様ということでたくさんの人がお参りしています。

—天神さまといえば、“学問の神”とされる菅原道真公ですよね。何の関係があって、“足”なんですか?

藤本 元々は、医薬の祖神と言われる少彦名命を祀っていたようなんですが、そこで道真公が足の病の平癒を祈願して治したからだそうです。その後、道真公を合祀した神社なんですよ。現代ではスポーツ選手は特に足が大事ですので、元阪神の掛布(雅之)選手などがお参りしたという話もあります。そういった縁起に引っ掛けてご利益が引っ付いてくる場合もあるんですよ。

—なるほど。単純にこの神様が祀られているから、というわけではないんですね。

藤本 そうなんです。あとは、各々の土地には氏神様という概念もあるんですよ。例えば、天神様を祀ってる神社でもお年寄りだって参拝に行きますよね。そういう人たちが何を祈っているかといえば、合格祈願を祈ってるわけじゃないですよね。

—それはそうですね。日々の平和や健康でしょうね。

藤本 そう考えていくと日本の神様というのは、その神様や神社に由来するご利益を聞いてくれる部分もあるんですが、一方で地域の神様としていろんなことをお願いされる神様であるんですよ。

—確かに普段はそんなご利益を求めていくような場所ではないですもんね。

藤本 もちろん、そうした中で「ここで厄除けしたらこうだった」とか口コミやエピソードが積み重なっていくというのはあったりしますけどね。

—ちなみに神社では動物を祀っている所もありますよね。

藤本 神の使いである「神使(しんし)」ですね。カエルが神使の「二見興玉(ふたみおきたま)神社」(三重県)は「お金がカエル」や交通安全の「無事にカエル」とか。「嫌な物を取りカエル」なんていう風に言って訪れる人は少なくないみたいですね。





—ダジャレなんですね(笑)。いい加減な気がするんですけど、神社としてはいいんですか?

藤本 もちろん、「言霊(ことだま)」信仰という言葉を大事にする考え方からくる信仰でもありますが、なんでも緩やかに受け入れられるのが神社の信仰というか神道なので、そういう多様性を受け入れちゃうんですよ。うまい具合にいえば曖昧(あいまい)さ、おおらかさがあるんですよね。七福神も恵比寿さま以外は元々インドの神様ですからね(笑)。

—確かにそうですね。神道って懐がでかいんですね。

藤本 ちなみに来年は酉年ですが、鳥を祀る神社なら…「飛ぶ鳥を落とす勢い」とかいうやつですかね。「飛翔する」とか「飛んで次の高みへ行く」とか。そこから出世につなげたり、あとは「余計なことは全てトリさる」とか…。

—物は言いようですね(笑)。神社の名前とかでも、その語呂からゲン担ぎできたりしますよね?

藤本 はい、例えば、埼玉県東松山市にある「箭弓稲荷(やきゅういなり)神社」だと、武将の戦捷祈願に基づく由緒がありますが、元々「何事にも打ち勝つ」という勝負の神を祀るということもあって、近年はその語呂とも合わさって「野球」に縁がある社でもあります。三重県の「保曽井(ほそい)神社」にはダイエットのご利益があるとも聞きますね。日本人って、ゲン担ぎや語呂合わせっていうのが大好きなんですよ(笑)。

—完全に後付けですね(笑)。本当にご利益として効くか怪しいですけど…。

藤本 神社には御社殿や本殿に祀られている神様ではなくて、摂社とか末社という本社に付随した神社もあるんですが「宝当(ほうとう)神社」(佐賀県)なんかはそっちが有名になってしまいましたよね。元々は「塩屋神社」という神社の末社なんですけど、今ではどっちがメインなのかちょっと私にもわかりません…。



—逆転現象(笑)。そういうところでも日本人ってあやかるんですね。

藤本 そうですね。諸説ありますが、「鳥居」の起源だって『古事記』に出てくる「長鳴鳥(ながなきどり)」の止まり木だという説もありますが、「通り入る」という語源からだとも言われていますからね。

—神社に関する用語そのものが語呂合わせなんですか!?

藤本 あくまで一説ですけどね。先ほども言いましたけど、やはりゲンを担ぐのが大好き、日本人は。その神社の名前や由緒、祀られている神様など、いろんなものに引っ掛けてそのご縁を大事にすると。語呂合わせやダジャレも好きですけど、それも「話したらそれが本当になる」という言霊信仰を持つ、日本特有の文化なんじゃないでしょうか。

—日本ならではの遊び心も含まれているわけですね。きっかけがあればどんなものでもご縁を大事にすると。

藤本 そうなんです。もちろん、『古事記』や『日本書紀』などにみられる神話や神社の祭事にまつわるご利益とかもありますけどね。ちなみにですが、男性なら「氷川神社」もオススメですよ。祭神である須佐之男命 (すさのおのみこと)と稲田姫命 (いなだひめのみこと)が夫婦で縁結びと言われている上に、その子孫にあたる大国主大神は6柱の女神を妻にした神ですからね。

その点でいえば、“プレイボーイ”の元祖ともいうべき神でもありますので、ご利益があるかもしれないですよ(笑)。

—そうなんですか? 東京・埼玉近辺に200社ほどもあるそうですね。それを聞いたら行くしかありません。今すぐ向かいます!

(取材/鯨井隆正 文/小山田滝音)

コメント数 16 *複数のAPIを使いコメント保存しています。

fum***** 2017-01-02 07:02:01

そういわれれば、神社の語呂合わせやこじつけ御利益多いですね。
日本には文化として、おやじギャグが育つ下地があるのが分かった。


hk**** 2017-01-02 07:07:05

神様が実在するのかどうかはともかく、物事をポジティブに考えて行動に移していけば、少なくともネガティブな思考にとらわれている時よりは間違いなく運気もupしそうですよね♪

神社の御利益もそうですが、おみくじの結果などもいい事は前向きにとらえ、悪い事はそうならないように気をつけていけばよいだけですし、本当に大切なのは自身の心の持ちようなのだと思います。

いくら愚痴や悪口を言ったり、他人を妬んだり羨んでも、そんな事でしあわせにはなれませんものね(*^_^*)


mih***** 2017-01-03 10:00:32

素敵な考え方だと思います(^-^)
グチグチ言うタイプの私ですが、前向きに明るく考えるよう、行動できるように努力したいです(^-^)v


hk**** 2017-01-03 10:34:45

私も今年のおみくじの結果、末吉だったのですが、むしろ今年気をつけるべき事を教えてもらえたと、前向きに考えています。
神様であれ人間であれ、考え方や行動が明るく前向きな人の事はやっぱり応援してあげたくなるでしょうし、自分自身もそうありたいな、と思います。


q52***** 2017-01-02 07:25:50

良いのではないですか。「柔軟な発想」で心も体も豊かに過ごすことができれば。連日テレビに出て、くだらないギャグを飛ばしてバカ騒ぎしているお笑い芸人より、ずっとマシです。


gerem***** 2017-01-02 07:34:54

駄洒落やごろあわせ程度なら税金をきちんと納めてほしい。
文化財としてならそれは別に保護すべき。
神仏等の超自然的な物でのルールへの抑止力はもはや皆無。
意味の無い坊主どもを優遇する必要もそろそろないのでは。
冠婚葬祭をやりたい人がその分負担すればよい。


***** 2017-01-02 09:43:46

御利益なんかあるはずないと思えば御利益は無いし、御利益があると信じて御参りすればあるかもしれない。そういうものでしょ。
語呂合わせだって、信じればいいのだ。
よく「御縁がありますように。」と御賽銭を5円にするのも語呂合わせ。
日本の貨幣制度が円になる前からの神様に通じるか疑問だけど、信じればいいのだ。


tsu***** 2017-01-02 11:10:40

神社エールください…


(剤)日本瞬間接着剤キャップ協会 2017-01-02 21:58:02

一番御利益ありそう。


tsu***** 2017-01-03 01:02:42

ありがとうございます。


(剤)日本瞬間接着剤キャップ協会 2017-01-03 01:06:26

真面目に、小さいとき
神物、供え物、縁起物の何かかと
思っていた。


*p*8*** 2017-01-02 17:24:08

わたしもげんを担ぐこと多くて、ある場面では時間がかかってもお決まりルートで相手先に向かう。


pow***** 2017-01-02 20:06:01

信じる者わ救われます(笑⛩


アメリカの犬▽・ω・▽バゥ♪ 2017-01-02 20:11:41

宗教と同じww
営利団体♪


yuz***** 2017-01-02 20:52:09

日本人はあらゆるものを受け入れます。


mir***** 2017-01-02 22:39:40

「鰯の頭も信心から」の諺どおり。






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